閉じる
MENU

短期 海外研修活動報告

<

短期留学

短期
SDGs・地域創生教育課程と品性教育(道徳教育)の関連化カリキュラム開発演習
アジア
Information
氏 名
Lisa
学 部
教育学研究科
学 年
M2
留学国名
台湾
留学期間
11日
実施年
2025年12月~2025年12月
留学費用
万円
Comment
本研修で得られた学びのうち、特に重要だと感じた点を、以下の三点に整理して述べる。
一つ目は、教育を「学校の中」に閉じず、地域・家庭・社会と結び付けながら捉える視点の重要性である。カヌー体験やコーヒー焙煎といった地域の特色を生かした学習活動は、大学が地域を支える拠点として機能していることを体感させるものであり、教育機関が果たし得る役割の広がりを示していた。日本の教師は、目の前の子どもの成長に全力を注ぐあまり、地域との関係性や、子どもが将来地域や社会とどのように関わっていくのかという視点に十分に目を向けられていない場合も少なくない。しかし、学校が地域の中に存在する以上、教師自身が地域の魅力や文化に関心を持ち、それを学びに取り込んでいく姿勢は、子どもたちの将来的な地域参画の意識にも影響を与えるものと考えられる。
二つ目は、授業づくりの観点である。台南の小学校では、「すべての子どもがHappier & Easierに学べる」ことを目標とした工夫が随所に見られた。Bump It Up Wall に代表される学習目標や評価基準の可視化は、子ども自身が学びの現在地と次の一歩を理解し、主体的に学習を進めるための有効な支えとなっていた。また、色彩やデザインに配慮された教材は、思考以前の段階で生じやすい負担を軽減し、学習への入り口を広げていた。学びに不可欠なハードルは残しつつ、不要な負担を取り除くという視点は、今後の授業改善において重要な示唆を与えるものである。
三つ目は、バイリンガル教育や外国語教育の実践から見えた、「正しさ」よりも「やってみたい」という気持ちを育てることの重要性である。間違いを恐れずに発話できる雰囲気づくりや、小集団での成功体験の積み重ねは、学習意欲を長期的に支える土台となっていた。短期的な成果を追い求めるのではなく、「英語を嫌いにならない」経験を重ねることが、結果として継続的な学びにつながるという考え方は、日本の外国語教育を捉え直す視点を与えてくれるものであり、この視点は外国語教育に限らず、他教科にも通じる重要な示唆であると捉えている。
これらの学びを通して、日本の教育にはない多様なカリキュラムや一辺倒ではない教育方法を「知る」ことの必要性を改めて実感した。大学院在学中に複数の海外の教育現場に触れることができた経験は、私にとって大きな財産である。日本と比較することで日本の教育の良さに気づくとともに、海外から学ぶべき考え方や教育技法を取り入れ、固定概念を揺さぶりながら教育の本質を見つめ直す貴重な機会となった。

Photo

  • 初コーヒー焙煎

Movie

PDF