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短期 海外研修活動報告

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短期留学

短期
高雄医学大学看護学部短期交換留学生受入れ・派遣プログラム
アジア
Information
氏 名
大塚あみ
学 部
医学部
学 年
3
留学国名
台湾
留学期間
1週間
実施年
2025年3月~2025年3月
留学費用
万円
Comment
私がこの研修に参加しようと思ったのは、まず、2年生の時に看護学科で高雄医学大学の学生さんのメンターをさせて頂いた経験があり、台湾の大学では学生はどのようなことをどのような環境で学んでいるのか興味を持ったことがきっかけでした。また、言語や文化の違いが看護やケアのあり方にどのような違いをもたらすのか、異言語・異文化の中で外国人は医療者に対しどのようなニーズを持つのかということについて学びたいと考えプログラムへの参加を決意しました。
台湾の高雄医学大学では6日間のプログラムに参加させていただきました。特に印象に残ったこととして、まず、文化の違いが医療やケアのあり方に大きな影響を及ぼしているということがあります。例として, ①台湾では病院であっても可能な部分は家族が患者さんに対してケアを行うということ、②人生の終末のあり方を選択する際に、日本では一般的に患者やその家族に情報を提供して患者や家族に意思決定をしてもらうことが多いのに対し、台湾では、予後について患者さんの目の前で話し合うことは有害と考えられており、家族と医療者が協力してケアのあり方を決めたり、霊的なものや占いに意思決定を委ねたりすることもあること、③漢方薬やアロマ、ツボ、鍼灸治療など伝統的な医学が人々の生活に根付いていることなどがあります。日本との違いに驚きつつ、海外の患者さんと関わる際には文化の違いに十分配慮して関わる必要があると感じました。
 また、大学での研修以外は、日本語はもちろん英語も通じることは少ないという環境に身を置いたことで、この状況で医療機関に行く必要がある場合、患者さんはどれだけ不安な状況になるのかということを自分の身に置き換えて想像できるようになりました。
 そして、現地の学生さんがメンターとなり6日間サポートしてくれました。英語で伝わらないときは、翻訳アプリを使用したり、非言語的なコミュニケーション方法を用いたりして、何とかお互いにコミュニケーションを取ろうとするという経験ができました。時間はかかりますが、相手の伝えたいことが理解できた時や自分の伝えたいことが伝わった時の喜びはとても大きかったです。日本の医療機関を受診する人の中には英語が通じない方も多くいます。そのような方々が安心して医療につながることができるように自分には何ができるのか今後も考えていきたいです。

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